silent love|作品解説

*instagramは全部英語なので、原文に近いものを日本語で書いています。が、違和感。

オーシャンスプリングスの街に着いてから、
絵を描くために来ていることはわかっているのに、
なんだかソワソワ落ち着かなくて、1ヶ月筆が進まなかった。
すごく美しい景観の中で、それらを描かなきゃもったいないような気がした。
けれども!私は見たものを描くことが出来ない。
イメージからくる衝動じゃないと、本当に描き続けることができない。。。
そして、いろいろな方々が物凄く温かくウェルカムしてくださり、
毎日誰かに会っていたので、ガッツリ絵を描く時間を確保できず、
確保出来ても「何描こう…」という感じだった。

で、シンプルにいつも通り自分の琴線に触れることから
インスピレーションを得て描こうと思った。
そう、いつも通り狙わずに、特別に欲張らなくていい、と。


その時に得たのが、ジェシーの母親としての愛だった。
彼女はすごく子供たちとの会話を大切にしていた。
そして、個性ややりたいことを全力で応援し、
それを本人にちゃんと言葉でしかも何度も伝えているのが印象的だった。
特に、遠くで働く息子に対する、彼は知らない彼女の思いを聞いた時、
私たちはみんな、親からの『聞こえない愛』によって支えられてきたんだなと思った。

愛はひけらかすものではないから、自分がどれだけ愛されてきたかはわからない。
でも親から受けた愛を思う時、それは当たり前ではなく特別なものであることを思い起こす。

そして私たちは本当の愛の片鱗を親の愛から経験している。
それは感情的ではなく、一時的でもなく、条件付きでもなく、継続した関係であり、選択であり、時々犠牲が伴うものである、と。

誰かを愛して汗と涙を流していることを誰にも知られないかもしれない。
でもその愛は決して消えることはない。
それは静かで気づかれないかもしれない。
たとえ沈黙していたとしても、その愛は私たちの中に生きていて、
その価値は金よりも大きい。

ジェシーは素晴らしく美しい人で、かつ賢明な人でした。
フラワーアーティストであり、ビジネスオーナーであり、3人のティーンエイジャーのお母さんでもあり。
いつも喜んでいて、ポジティブな反応や回答をしてくれて、1日の中で本当によく笑い声を上げてた。
そして彼女の、人の気持ちに寄り添う優しくて理解力のある心に、
私はどれほど癒され、救われたかわからない。
そういう彼女の高くてクリアなエナジーから私はフレッシュな力を得た。
3ヶ月彼女と一緒に暮らして、結局、一度も彼女が不機嫌になることや何かに文句を言って時間を無駄することを見なかった。こんな女性見たことない!
彼女は間違いなく、私の次の10年のロールモデルであり希望です。

私はいつも彼女の愛の温かさを思い出す。
そして人を笑いに誘う、彼女の笑い声も。


ジェシーと出会えたことは私の人生の宝です。