私の声。

自分の声について、ちょっと書いてみようと思う。
私は子どもの頃から声や話し方に特徴があるらしく、
人生のいろんなシーンで声について色んなコメントをいただいてきた。

思い返すと、小学生の頃から「可愛い声」と言われていた。
同時に「ぶりっ子してる」と言われたのは、
この頃から成人して働き始めても変わらなかった。

高校生の頃電車の中で、
知らないおじさんに「うるさいんだよ!」という意味だと思うけど
「声高いんだよ!ぶりっ子すんな!」と降りる時に怒鳴られたことがある。
もちろんこちらは、常に普通に話している。かわい子ぶろうと狙っていない。
(他のブログも読んでいただければ、
私が「可愛い」を狙っていないことは明らかすぎるだろう。笑)

ぼそっと呟く言葉がアニメ声によって、より面白く?聞こえることもあるようで、
よく真似されたり、イジられたりしてきた。(これは声に感謝!)
私は自分の声が好きでも嫌いでもなく、
声によって、多分損をしたことはないと思っているけど、
逆に恩恵は…あったのかな?という感じ。
褒められることやネタにされることは、たぶん人より多い。

ただ、20歳で働き始めた頃、会社はマナーの厳しい、
サービスの最高峰と言われる某外資系高級ホテルだったので
喋り方や声の出し方は個別で指導を何度も受けた。

当時の女性のマネージャーが私を気に入らなくて、
いじめられてんのかな?と思うほどだった。

個室に呼ばれて発生方法をリピートさせられたり、
話し方を何回も直されたり。
しまいには、「里美さんの声が可愛いことは十分わかったから、
それはプライベート仕様にして、仕事の時は変えて、ね!
ここはキャバクラじゃないんだから」と言われて泣いた。
「声ってどうやって変えるんですか?」という純粋な問いに対して
「その声、今作ってるでしょ?」と言う彼女は、明らかに苛立っていた。

転職して、客先でミーティングが終わった後に
「鈴木さん、そろそろ普通に話していいですよ」と言われたり。
この時は、同席していた先輩が
「いや、彼女こういう声で、普通にこういう話し方なんですよ。笑」
とフォローしてくれた。で、これと似たような経験があと3回はあった。

それから(まだある声ネタ。笑)、
高校生の頃にアニメとかゲームが好きなグループの女の子に
「鈴木さん、進路決まった?」と聞かれ
「うん、専門学校に行く!」と答えたら彼女たちは色めき立って、
「やっぱり!声優になるんだ!」「すごい!」「おめでとう!!」と。
私が訂正すると、とても残念がっていた。
「声優になったらいいのに…」と。

あの時、声優目指してたら良かったのかな。笑

新しく友達になる外国人から「このセリフ言って」系はよくある。
これは「ぶりっこしてる」と言われてきたのと同じくらいありすぎて、枚挙にいとまがない。

今この歳になり、久々にお会いする人生の先輩方に
「話し方も声も落ち着いたね。知性を感じるよ。」と、よく言われる。
安心である。笑
ちなみに私は、姉2と一緒に住んでいたことがあった時期、
彼女と電話で話しているのを聞いた、複数の私の友人たちから
一様に質問されたのが(みんな別のタイミングで)、
「電話の相手、誰?」「彼氏?」「ストロベリートーク!(驚)」だった。笑
心をゆるしている相手に話す私の声は、一層甘かったようだ。


ある女優さんは、顔とは似つかぬガラガラ声が個性として好評らしく、
美しい声とは全く言えないけれど、その声が少しでも変わることを恐れて、
発声改善のための喉の手術をしなかったらしい。


声は「言葉」という人間のみが使える素晴らしい芸術ツールを扱う
大きな一つのパイプであり、表現を司る個性として、大切なもの。
自分の声、普段意識することはないけど、これからもニュートラルな気持ちで
メインディッシュである「言葉」をのせる器として、大切にしていきたい。

なんとなく、私から出てくる絵の数々は私の容姿の雰囲気より、
声の雰囲気に近いイメージのような気もすると、ふと思ったり。

そうそれと、いわゆる見える系の人や、年配の何人かに言われてきたのは、
「声に特徴のある人は出世する」「カリスマのある人は声が独特」と。
あれ、だから何って話なんだけども。笑
大器晩成するってことかな?ははは。

ちなみに二人の姉は顔も声も似ていると言われており、
声(喋り方含む)は昔は特に激似だった。(名前も似てる。私だけ全部全然違う。笑)
で、その二人の声は割と低くて聞きやすい声。
私とは全く違う。

不思議だな〜。