クリスマスの主役はイエスキリスト。
どんな映画にも名脇役がいるように、
クリスマスの物語にも、素晴らしい脇役が登場します。
けれどその人生を生きた彼らにとっては、
自分自身が主人公。
そしてそのどれにも、神様の素晴らしい約束が隠れています。
「マリアの受胎告知」は絵画を通しても
よく知られていますが、
その前に登場する、
自分の妻の受胎告知を天使から受けた
おじいさんのお話しは
あまり知られていないかもしれません。
ザカリヤという年老いた祭司について。
その前に、、、
ーあなたは、願ったこと、祈ったこと、
全部諦めずに神様に期待し続けていますか?ー
…
祭司であるザカリヤは、神殿で仕える働きに選ばれました。
これは一生に一度あるかないかの光栄な仕事です。
神様は老祭司ザカリアを選び、
その仕事の最中に「恐れることはない。あなたの願いは聞き入れられた…」と、
天使ガブリエルを通してザカリヤに語られました。
「恐れることはない。ザカリヤ。あなたの願いは聞き入れられた。
あなたの妻エリサベツは男の子を産む。
その子をヨハネと名付けなさい」(ルカ1:13)
これに対してザカリヤは
「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。
わたしは老人ですし、妻も年をとっています」と答えます。
この反応は疑いであり、喜びよりも不信です。
「何によって」とわかりやすい証拠をすぐに求め、
叶えられない理由を挙げました。
子供が生まれない家庭は蔑まれる厳しい文化の中で、
彼とその妻は、社会的に何年も何十年も苦しんだことでしょう。
しかも祭司職に就く彼にとっては、周囲の人々から
「祭司なのに子が与えられないなんて、他に何か悪いことをしたんじゃないか」
など、陰口を言われていたことでしょう。
きっとだからこそ、これまで何度も熱心に捧げた
「子をお与え下さい」という期待の祈りをすっかり忘れ、諦めてしまっています。
今、祈りの実りが訪れようとしているのに、
当のザカリヤは、あまりにも常識的、人間的な判断で御言葉の約束を理解しようとします。
「ザカリヤ」という名前の意味は、「神は覚えておられる」。
神に祈ったことや、自分の願ったことさえ、
忘れて諦めているザカリヤ(私たち)の代わりに、
神は覚えておられるといいます。
神様は私たちの祈りを全部覚えています。
それどころか、子供の頃にぼんやり思った願いや、
日々のつぶやきや、嘆きをも。
でも、自分の経験と世間的な思想や物差しで現実を理解する私たち。
神様はこう言います。
「わたしの言葉は、時が来れば必ず実現する」と。
「覚えておられる神」であるが故に、
私たちのことを決して忘れず
最善の方法で最善の時に、愛なる神は必ず応えてくださる。
その「時」は私たちにとっては遅いと思えても、
そこに叡智なる最良の恵みが隠されています。
このクリスマスへ向かう期間(アドベント/降待節)に、
過去に願ったこと祈ったこと…
それらをもう一度思い出して、
神様に呼びかけ祈ってみるのはどうでしょうか🎄🌟🕊✨
そして今日は太陽の復活日とも言われる冬至です。
クリスマスと冬至は歴史的文化的に、深いつながりがあります。
1年を振り返り、不要な思い、習慣、関係、物は、
さっぱり断ち切って、新しくされる喜びに向けて歩み出しましょう〜♪