もう、やーめた

“あきらめない”という美学がある

“あきらめたら負け犬”という文化がある

心に留まって

ずっとこびり付いている

あきらめたくない

やめたくない

という気持ち。

でも、やめたっていい

やめたってすべてがなくなるわけじゃない

かならずつぎがみえてくる

あきらめることはゆうきがいること

やめることはいさぎよさをとわれること

手段をあきらめても

目的はあきらめない

目標は変えても

目的は変えない

確固たる生きる目的があれば

その人との付き合い、やめてもいい

その仕事の引き際、考えてもいい

あきらめることは絶対的な美学ではない

やめるときは痛みや罪悪感を抱くもの

見栄や建て前で

心に渦巻く本音を聞こえないものにしてはならない

もう、やーめたって

言っていいから。

2014年 夏